ICOとは何か?


ICOとは:Initial Coin Offering: 起業家など資金を集めたい法人や個人が自分たちが提供するサービスで使える「Token(トークン:代用硬貨)」を発行し、投資家にそれを買ってもらい資金を調達することです。

投資家はトークンを購入する際、仮想通貨であるビットコイン*¹イーサリアム*²などで代金を支払います。

・トークン発行者は得た仮想通貨を取引所で売って現金に変えて資金を得ます。

・トークンを買った投資家は得たトークンに価値があるとみなされれば取引所に上場し売買が可能になります。

・トークン発行元のサービスの成功でトークンの価値が上がると見込まれれば資金が集まることになります。

このようにICOは仮想通貨と密接な関係を持っています。しかし、資金調達手段としての一面だけではなくそれ自体が市場(取引所)を持ち売買されています。トークンを扱う市場としてはCounter Partyがありブロックチェーン 技術を使っています。

ただ、ICOは屋上架のような一面があり、仮想通貨の市場の上に成り立つ仕組みであり、それ自体が市場を持つと2重市場であり、リスクも2重になります。

実際に使っている人たちを見ると、「ベンチャーキャピタルが相手にしてくれなかったのでICOを使った」(日経2017年11月22日)などの記事のように初期ベンチャーなど信用力の乏しい企業の資金調達手段に使われています。

しかし、資金調達状況は、2017年3月までは2000万ドル程度だったが、9月の調達額は8億4000万ドル(約940億円)に達し、急拡大しています。


ビットコイン(Bit Coin)とは電子決済システム・ビットコインと電子マネーの仮想通貨BTCを併せた呼称です。

①電子決済システム・ビットコインは中西哲史(Satosi)と呼ばれる人が発明し2009年から世界で使われ始めました。決済取引の元帳を発生以来今日まで長い巻物のようにつないだ物を参加者全員が自分のノードに保管しています。その個々の決済ブロックは次々と新しいブロックで連結されていきます。このためブロックチェーンと呼ばれます。個々人のノードで採掘(マイニング)を行い10分後に正解を得た人が賞金の12.5ビットコインを得ます。それとともに決済が完了する仕組みです。決済をする人ではなく不特定の第三者が取引を完了させるという面白い仕組みになっています。中央管理者がおらず参加者全員で取引を完了させます。手数料は安く安全性、機密性が高いシステムです。

一方で仮想通貨BTCは発行量の上限が2100万BTCと決められていて、マイニングによってのみ新規供給されます。そして2140年に新規発行がなくなります。希薄化を防ぐ決まりがありそのためBTCの価値が下がりません。2017年現在の発行数は約半分です。発行数は4年ごとに半減してゆきます。(詳しくは次ページ「Bit Coinとはなにか?」をご覧ください)

 

イーサリアム(Ethereum)はビットコインに次ぐ仮想通貨の一種。ビットコイン(時価総額4兆4千億円)とイーサリアム(時価総額2兆3500億円)で仮想通貨の67.5%を占めます。(2017年6月現在)このブロックチェーンではすべての電子契約やプログラムを載せることを目的にしています。

なお、仮想通貨の総称はアルトコイン(Alternative Coin)といいます。


Alternative Coin

参考:世界の仮想通貨:世界には700以上の仮想通貨が存在しているといわれています。いままでに多くのアルトコイン(Alternative Coin)が誕生しています。多くは比較的時価総額が低いコインです。出典:bitFlyer

出典:bitFlyer