注目のサイト:「みらいぶプラス」(河合塾)の先見の明と課題

Focus Data Base Web Site : 「milive-plus」by KawaiJyuku has foresight.


非常に優れたデータのアーカイブが存在し、キーを本に置いています。アーカイブされた本は数千冊におよび、本をたぐっていくと、大学の先生や高校生の推薦者が判明し、推薦者の学問分野、討議、そして興味ある学科、大学へと誘導されます。将来をまじめに考えている高校生が多いのに驚かされます。平成22年から成人年齢が18歳に引き下げられますが、このサイトに出てくる高校生には、不安ではなく頼もしさを感じることができます。おそらくこれだけ多くの教育機関との関係を築いている民間機関はなくニュースソースの豊富さにより、最新の学問の動向がタイムリーにわかります。また、新指導要領の発布による高校における「情報IT分野」教育の現状記事は担当する高校の先生に取っても非常に重要な情報源です。

キーを本に置いたことで、推薦者の人柄や考え方が推測され、マンガ本なども学問のきっかけとして推薦している大学の研究者もいて、柔らかく、親しみやすく、意外性を与えるWeb Siteです。

但し、Web Site 作成上の課題はページの行止り感、目的のページへのアクセスや他の情報へのサーフィンがしにくいことがあげられます。

現状で費用を最小にして、すぐできるWeb Siteの改良は、ユーザーとオリジナルコンテンツの間にインターフェイス(薄皮)を設けることも一案です。将来のデータベース化でもキーを「本」にして設計されるといいと思います。

さらに、ユーザーの取込みには、最新IT技術マーカー型AR(拡張現実)や若者が好むInstagram の積極活用が考えられます。